当医院で扱う産科の主な診療内容

妊婦健診について

妊婦健診は、妊婦さんの健康状態・赤ちゃんの発育状況を確認する為に行います。
当院の妊婦健診は、医師の診察・助産師外来の2つに分かれています。

医師の診察では、超音波検査を行い赤ちゃんの発育状況・胎盤の位置などを確認し、妊娠経過に問題がないかを確認していきます。

体調のこと、赤ちゃんのことなど何か心配なことがあればご相談ください。

妊婦健診のイラスト

助産師外来

当院では、妊婦健診時に助産師外来も受診していただいています。

助産師外来は、妊婦さんが安心して妊娠・出産を迎えられるよう、助産師が専門的な知識と技術に基づいて相談や指導を行います。医師の診察とは別に、時間をかけてじっくりと話を聞き、個々の状況に合わせた保健指導を行います。

助産師外来のイラスト 看護師と子供

妊婦健診スケジュール

妊婦健診は、以下のペースで定期的に健診を行います。
母子手帳は、分娩予定日が決定してから発行手続きを行ってください。

妊娠初期赤ちゃんの心拍が確認され、分娩予定日が決まるまでは1週間おき
10週目〜妊娠検診開始
12週目〜24週目4週間おき
24週目〜36週目2週間おき
36週目〜1週間おき

妊婦健診の予約について

看護師のイラスト
  • 妊婦健診の予約診療が可能です。
  • 妊婦健診の予約診療は、月〜土曜日の午前中です。 妊婦健診にいらしたら、助産師外来で次回の健診の予約をお取りください。
  • 妊婦健診は、予約がなくても健診を受けることは可能です。その場合、ご都合のいい日の午前中にご来院ください。
  • 健診の予約時間は、助産師外来にお呼びする目安の時間です。 予約であっても、他の診察の都合やお産などでお待たせすることもあることをご了承ください。
  • 経腹超音波検査の画像は録画ができます。ご希望の方はUSBメモリー(2GB以上のもので日本製)をお持ちください。
  • 予約の変更・キャンセルのお問い合わせは、(月)〜(土)の13:00〜17:00の間にお願いします。

妊娠期間中の検査項目

妊娠期間や頻度検査項目内容
毎回血圧、体重測定
尿検査
浮腫チェック
この項目を測定し、妊娠経過に異常がないかをチェックしていきます
経腹超音波検査お腹の上からエコーを行い、赤ちゃんの心拍・体の向き、大きさなどを確認します
8〜10週頃妊娠初期検査
血液検査
お母さんの血液型、貧血、血糖値、風疹抗体価、感染症(B型・C型肝炎、梅毒、HIV)、トキソプラズマ、不規則抗体を検査
子宮がん検査子宮頚部(子宮の入り口部分)の検査
22〜26週おりもの検査淋菌、クラミジア検査
26〜28週妊娠中期検査
血液検査
貧血、血糖値、
HTLV-1(成人T細胞白血病ウィルス)
28週〜34週ワクチン接種RS ウィルスワクチン「アブリスボ」の接種(希望者のみ)
34週頃おりもの検査B群溶連菌検査
36週頃血液検査貧血、出血傾向
胎児心拍モニター(NST)子宮収縮、胎児心拍、胎動を測定します

胎児超音波スクリーニング検査

当院では通院中の妊婦さん全員に、専門の技師が胎児の異常の早期発見を目的として、3Dも含めた詳しい超音波検査を行っています。この検査は予約制です。当院受付にて予約の上検査をお受けください。

  • 前期:18週~22週頃
  • 後期:26週~30週頃
  • 費用 5,000 円(税込)
 胎児超音波スクリーニング検査のイラスト

RS ウィルスワクチン「アブリスボ」

RSウィルス感染症は、ウィルスに感染することによって起きる呼吸器の感染症のことです。
症状は軽い風邪のようなものから重い肺炎まで様々です。
このウィルスは、新生児や乳幼児にかかるウィルス性の風邪の主な原因の一つであり、2歳までにほぼ感染すると言われています。
RSウィルス感染症に対する治療は確立されておらず、症状を和らげる対症療法が主体です。新生児や乳幼児が感染すると重症化する可能性があります。妊娠中にお母さんにワクチンを接種することで、胎盤を通してお腹の赤ちゃんに抗体が移行し、産まれた赤ちゃんをRSウィルス感染から守ることが出来ます。

当院では、妊婦さんにこのワクチン接種をお勧めしています。こちらは、任意接種となります。また、予約制となります。

  • 接種時期  28週から34週
  • 費用(自費)  33,000円(税込)

妊娠中期26週頃に、接種の意向を確認します。
ご希望の方は、お申出ください。

注射器のイラスト

クアトロテスト

クアトロテストは、妊婦さんの血液を採取し血液中に含まれる特定の4つの成分を調べることで、21トリソミー(ダウン症)、18トリソミー、開放性神経管奇形であるかどうかの確率を調べる出生前診断検査です。確定診断ではありません。

この検査を受ける時期は、妊娠15週から17週までが推奨されています。

  • 検査費用  22,000円(税込) 自費 

クアトロテスト検査をご希望の方は、妊婦健診時にお申出ください。

羊水検査

羊水検査とは、出生前診断の一つです。少量の羊水を採取して、胎児の染色体異常や遺伝子疾患の有無を調べるものです。

この検査は、胎児の染色体異常をほぼ確実に見つけることができ、新型出生前診断やクアトロテストを受けた後の確定診断として行われます。しかし、低確率ながら流産のリスクもあります。

検査の時期は、羊水が採取しやすい18週頃に行います。
羊水検査は、超音波ガイド下で胎児や胎盤の位置を確認しながらお腹の上から針を刺して子宮内の羊水を吸引します。針を刺しますが、その際ほとんど痛みはありません。
検査後はしばらく安静の後、問題がなければ帰宅となります。
検査の結果が出るのは2週間位かかります。

  • 検査費用  110,000円(税込)自費 

羊水検査をご希望の方は、健診時にご相談ください。